万全の資金繰りを行うには?⑭

万全の資金繰りを行うためには?⑬」では、経常支出の見積もり方について説明しました。

 

今回の「万全の資金繰りを行うには?⑭」は経常外収支の見積もり方から説明をします。

 

●経常外収支の見積もり方

 

経常外収入及び経常外支出の大半を占めるのが金融機関からの借入れや借入金の返済です。

「金融機関等の借入金の元金部分の返済は毎月行われる場合は、経常支出じゃないの?」と思う経営者の方もいらっしゃると思います。しかし、金融機関等から借り入れたお金の返済は、本来の営業活動で支出する買掛金の支払いや経費の支払いとは相違するため、経常外支出とは区別されます。

 

●経常外収支の見積もり方のポイント

 

固定資産の購入や売却など経常外収支はありますが、今回は金融機関等からの借入金について説明をします。

 

金融機関からの借入金の収支の見積もりを行ううえで、「借入金残高返済等予定表」を作成します。

 

この「借入金残高返済等予定表」を作成するうえで、まず現在の借入金残高を、①金融機関ごとに区分し、さらに借入条件(短期借入金なのか、長期借入金なのかなど)ごとに区分します。そして、②月次での返済予定額と返済後の借入金残高を記載して作成をします。

 

例えば、事業年度4月1日~3月31日の会社で、期首借入金残高がA銀行の長期借入金100、毎月の借入金返済額が5の借入金が1つのみの場合、A銀行の長期借入金の4月の返済予定額記載欄には5と記載し、4月の借入金残高欄には95と記載します。

 

資金繰り予定表を作成する時点で、既に借り入れている借入金に関しては月次での返済額などが既に決まっているのでそれを記入します。

また、設備投資等のため、新規に借り入れを行う予定がある場合には、その見通せる範囲内で記入をします。

新たに借り入れを行った場合には、借り入れ予定月の残高に借り入れ予定金額を記載します。

 

もし、金融機関等から借入金を調達しないで、自己資金により固定資産を購入する場合には、資金繰り予定表の経常外収支欄の「固定資産購入の欄」に直接、記載をします。

 

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