会社の健康診断⑲

会社の健康診断⑱」では、貸借対照表から会社の資金繰りがどうなのかの指標として、「固定長期適合率」について説明しましたね。

この「固定長期適合率」は、「固定比率」の基準を緩めた指数でしたね。

多額の設備投資をする場合、自己資本では賄いきれない部分については、金融機関等から長期の借入れを行います。そのような場合、固定比率を100%以下にするのは難しいといえます。

そこで、長期間にわたって返済する長期借入金などの「固定負債」を分母に含めて計算するため、「固定長期適合率」は「会社の健康診断⑭」で説明した「固定比率」の基準を少し緩めた指標となります。

 「固定長期適合率」は「固定長期適合率(%)= 固定資産 ÷ ( 固定負債 + 自己資本 ) × 100」の計算式で算出し、固定資産は、機械や車両、土地などの有形固定資産だけでなく、商標権などの無形固定資産も含まれます。

「固定長期適合率は、「固定比率」同様に、100%以下が望ましいと言われています。

 

 それでは、「会社の健康診断⑲」では、経営分析する際に必要となる、変動損益計算書について説明します。

 

●会社の健康診断⑲~経営分析する際に必要となる変動損益計算書とは?①~

 

経営分析する際に、「貸借対照表」や「損益計算書」以外に「変動損益計算書」というものがあります。

 

通常の「損益計算書」となにが違うのかと思われるのではないでしょうか。通常の「損益計算書」に記載されている費用は主に「売上原価」や「販売費及び一般管理費」ですが、「変動損益計算書」は異なります。

 

この「変動損益計算書」は、費用を「変動費」「固定費」に区分して計算します。

 

どのよう費用が、「変動費」や「固定費」なのかについては、次回の「会社の健康診断⑳」で説明します。

 

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