会社の健康診断㉓

会社の健康診断㉒」では、経営分析する際に必要となる、変動損益計算書作成のために費用を「変動費」と「固定費」をどのように分解(区分)するのか説明しましたね。

費用を「変動費」と「固定費」に分解(以下「固変分解」といいます)する方法として、「①勘定科目法(費目別精査法)」と「②最小自乗法」の2つがありましたね。

また、この2つの方法のうち、実務的に多く実践され、固変分解が行いやすい「①勘定科目法(費目別精査法)」について説明しましたね。

 「勘定科目法(費目別精査法)」とは、言葉どおり、勘定科目ごとに費用を固変分解する方法です。

そのため、1つの勘定科目の中に、変動費と固定費が混在している場合があるため若干、正確性に劣るといったデメリットがあります。

しかし、勘定科目ごとに固変分解するため簡単に、変動損益計算書を作成することができます

 

 「会社の健康診断㉓」では、今まで説明した「変動損益計算書」から診ることのできる会社の指標「損益分岐点」について説明します。

 

●会社の健康診断㉓~損益分岐点を診てみよう①~

 

「損益分岐点」とは、損益がトントン、つまり、経常利益がゼロになる点をいいます。このときの売上高を「損益分岐点売上高」といいます。

「損益分岐点売上高」は下記の計算式で算出します。

 

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率(限界利益※ ÷ 売上高)

※限界利益 = 売上高 - 変動費

 

つまり、この「損益分岐点売上高」がわかることにより、どのくらい売上高があれば、固定費まで賄えるのかがわかります。

 

次回の「会社の健康診断㉔」でも、「損益分岐点」を使って会社の健康診断診ていきます。

 

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