「本業に専念」の「本業」ってなに?
「社長さんは 本業に専念して、(経理とか)そのほかの業務は、アウトソーシングでお任せください!」
という”業務案内”がよくあるのですが、これは、ちょっとした罠でもあります。
「本業に専念・・・」は、たしかにここち良い、魅力的なフレーズでもあるのですが・・・
たとえば、スタートアップ当時は、新米の経営者は、当然、その道の「職人」さんなので、
その「職人」としての業務にまい進して、事業を軌道に乗せなければならないのは、当然です。
でも、会社なり、事業が大きくなってきても、”その道職人”に終始してしまったら、
その人は、「職人」から、「本当の経営者」になることはできません。。。
「本業に専念して・・・」は、言い換えれば、ある一面で、「職人」から「経営者」に成長する機会を奪っている可能性もあるからです。
たしかに、目の前に、「コレ、ど~しよう(-_-;)」と、やらなきゃいけない雑多な(に見える)事柄を、第三者が「ハイ!できました。」
と片づけてくれるのは、ラクだし、実にありがたい!!ものです。
ただ、それを繰り返し続けるには、ずーっとコストはかかるし、何より、社内(あるいは自己)にリソースを蓄積することができません。
そのほか、「職人」のままでいると、どんなことが起きちゃうのかというと・・・
ⅰ.一生けんめい頑張っているのに、なぜかお金がない!?(-_-;)。
ⅱ.一生けんめいやっているのに、なぜか社員が育たない!?((+_+))。
ⅲ.売り上げも最近、頭打ちになってきたかも!?(>_<)。
ついでに、金融機関でお金を借りようと思っていても、(いざ、銀行に提示する)試算表がない(-“-)!もしくは、その質がイマイチ。。。
という現象がしばしば発生するようです。
ⅰとⅱの現象は、 「管理力」という経営力を身につけていないから。
ⅲの現象は、 「営業力」も「商品力」も限界がでてきたからかもしれません。。。
経営者が経営を存続するためには、営業だけでなく、扱う商品やサービスのブラッシュアップや新規開発、そして、良い人材が定着させる工夫や、そし何よりちゃんと儲けられる企業体質にしていく「経営力」を身につける必要があります。
つまり、社長の「本業」とは「経営力」の習得のこと。
そこを認識していないと、気が付いたら、経営が火の車になっていることもあるので、じゅうぶん注意!です。
私たちの事務所では、『経営力の習得』という”本業力のアップ”に力を入れています。
だから・・・
優しく、思いやりあるサポート、ではあっても、けっして甘くはない!のが特徴かも(^^)/。
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公認会計士・税理士 権田 俊枝
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