「事業承継」の目的と目標とゴールとは?

 今年3月に、事業承継をテーマとした講義をさせていただいたのですが、このような研修後の、経営者の皆さんの実践状況が気になってきますね~(^_^.)。

 

 分かっている(取り組まなくちゃ)・・・という気持ちはどこかにあっても、日常の目の前の忙しさに追われて、今も何もやらずじまい。。。なんて声も聞きます。

 経営の勉強をしているとしみじみ思うのですが、経営とはなに?とか、人を生かすとは・・・?とか問われたとき、やっぱり、はっきりとした答えって難しい・・・。

 

 でも、「事業承継対策」は、実に「目的」も「ゴール」も「目標」も明確に決まっています。

 

 事業承継上の「ゴール」とは、法律的な承継(たとえば、相続の発生や正式な代表者の交代など)を指します。これは、時期は不確定でも、いずれ必ず生じてきますね。

 

 また、「目的」は、会社や個人の財産を自社の経営のために最大に生かす方向での節税(のため)や、後継者が将来安心して経営に取り組める(ため)、です。

 

 「目標」はいずれ、ゴール(の発生)までの通過点の目安です。たとえば、自社株はいついつまでに、どのような手段で異動させていくか、とか あるいは保証の問題があったら、それをどう、後継者へ軽減させながら引き継ぐか、などです。

これらは、短期だと無理なケースもあるので、長期的な視野にたって、「目安」を設けることが必要です。

「目的」「ゴール」「目標」がこれだけはっきりしているから、やるとやらないでは、将来、ぐんと大きな差が出てしまうのも納得できる気がします。

だから、やっぱり、日常忙しくても、少しずつのステップでいいから 事業承継対策をしてほしいな~、と思います。