会社の健康診断⑩

 「会社の健康診断⑨」では、「売上総利益は前年度よりも増加しているが、営業利益が前年度よりも減少してしまった場合」という例題を使い、過去の損益計算書と比較して会社の健康診断(経営成績)について説明しましたね。

このような場合、売上総利益の伸び率以上に、販売費及び一般管理費が増加しています

従業員数の増加により人件費が増加したり、販売費及び一般管理費に関する設備投資により減価償却費が増加したなど様々な要因が考えられます。まずは、販売費及び一般管理費の費用でどのような科目が増加したの把握し、原因を調べていきましょう。

原因がわかりましたら、その原因解決をして会社を健康にしていきましょう。

 

それでは、「会社の健康診断⑩」では、貸借対照表から会社の資金繰りがどうなのかの指標について説明します。

 

●会社の健康診断⑩~資金繰りについて診てみよう①~

 

まず、資金繰りの「短期的な資金繰り」と「長期的な資金繰り」の2つの視点があります。

まずは、「短期的な資金繰り」の指標について説明します。

 

・流動比率

 この「流動比率」は会社の一時的な支払能力を計る指標として代表的な指標ですね。

「流動比率」は下記の計算式で算出します。

 

流動比率(%)= 流動資産 ÷ 流動負債 × 100

 

 この流動比率が高いほど短期的な支払能力があり、安全性が高いことを意味します。

ちなみ、150%~200%あることが望ましいと言われています。

 

しかし、注意しなければいけない点があります。それは、流動資産の中身です。

 

流動資産といっても、棚卸資産のように直ぐに現金化できないような資産もあれば、売掛債権の中身で不良債権があるといったことも考えられます。

会社の流動比率も確認しつつ、流動資産の中身の確認もしていきましょう!

 

※当ブログ上の情報は記事作成時の法令などに基づいて作成しております。また、税法の改正や個々の事情により掲載の内容と異なる場合があります。当ブログおよびその内容に関し如何なる保証もいたしませんのでご了承ください。

 

 「スキャンした冊数をタブレットで確認する牛さんスキャンした冊数をタブレットで確認する牛さん」[モデル:古性のっち]のフリー写真素材を拡大

 

 

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*

お気軽にご相談下さい。
公認会計士・税理士 権田 俊枝

〒373-0853
群馬県太田市浜町3-6
太田商工会議所会館4階

tel.0276-49-5575
fax.0276-49-5576

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*