会社の健康診断⑫

「会社の健康診断⑪」では、貸借対照表から会社の資金繰りがどうなのかの指標として、「当座比率」について説明しましたね。

この「当座比率」は『当座比率(%)= ※当座資産 ÷ 流動負債 × 100 (※ 当座資産 = 流動資産 ― 棚卸資産)』の計算式で算出することができます。

この「当座比率」は流動資産から、現金化に時間のかかる棚卸資産を除いて、より流動負債を確実に返済できるかを示した指標です。そのため、「流動比率」よりもさらに短期の支払能力を計ることができます。ちなみに、この「当座比率」は、100%~70%あることが望ましいと言われています。

ここでも「流動比率」のときと同じように、注意しなければいけない点があります。それは、当座資産の中身です。当座資産の中身には、売掛債権も含まれますので、売掛債権の中身で不良債権のチェックを行いましょう。

 

それでは、「会社の健康診断⑫」でも、貸借対照表から会社の資金繰りがどうなのかの指標について説明します。

 

●会社の健康診断⑪~資金繰りについて診てみよう②~

 今回も、「短期的な資金繰り」の指標を説明します。

 

・現預金比率

 

この「現預金比率」は下記の計算式で算出します。

 

現預金比率(%)= 現金預金 ÷ 流動負債 × 100

 

この「現預金比率」は当座資産から、すぐに、現金化できるかわからない有価証券などのを除いて、「当座比率」より流動負債を確実に返済できるかを示した指標です。そのため、「当座比率」よりもさらに短期の支払能力を計ることができます

 

ちなみに、この「現預金比率」は、少なくても30%程度確保した方がよいと言われています。

 

得意先が倒産するなどの万が一に備えるためにも、現金としてすぐに使用できる資産を確保しておきましょう!

 

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