会社の健康診断㉙

 「会社の健康診断㉘」では、「貸借対照表」から運転資金に関する指標について説明しましたね。

 一般的にな会社では、掛取引により商品等を売買し、そして一定の在庫を保有しています。そのため、商品等の販売までの期間や販売してから代金を受け取るまでの期間と仕入れ代金の支払い期間でタイムラグが生じることになります。このタイムラグで手当てしなければならない「運転資金」が発生します。

その運転資金に関する指標として、前回の「会社の健康診断」で説明した指標が、「売上債権回転期間」でしたね。

 

「売上債権回転期間」とは、商品などを販売してから代金を回収するまでの期間をいいます。

「売上債権回転期間」は「売上債権回転期間(日」  = 売上債権※ ÷ 年間純売上高 × 365日」下記の計算式で算出します。売上債権は売掛金や受取手形などがあります。

「売上債権回転期間」がわかることにより、売上債権の回収が売上高の何日分に相当するのかがわかります。

売上債権回転期間が短いとほど良いといえます。もし、売上債権回転期間が長い場合にはその原因を見つけて解消していきましょう。

 

それでは、今回の「会社の健康診断㉙」でも「貸借対照表」から運転資金に関する指標について説明します。 

 

●会社の健康診断㉙~運転資金を診てみよう②~

 

・買入債務回転期間

 

「買入債務回転期間」とは、商品などを仕入れてから代金を支払うまでの期間をいいます。

「買入債務回転期間」は下記の計算式で算出します。

 

買入債務回転期間  = 借入債務※ ÷ 年間純売上高 × 365日

※買入債務には、買掛金や支払手形などがあります。 

 

「買入債務回転期間」がわかることにより、借入債務を支払うのに何日分の売上高が必要なのかがわかります。

「買入債務回転期間」は「売上債権回転期間」とは反対に、回転期間が長いほど良いといえます。「売上債権回転期間」と合わせてみていきましょう。

 

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