会社の健康診断㉜

 「会社の健康診断㉛」では、「貸借対照表」から運転資金に関する指標として説明した、「売上債権回転期間」「買入債務回転期間」「たな卸資産回転期間」の3つを使って算出することができる「運転資金の調達が必要となる期間」について説明しましたね。

「運転資金の調達が必要となる期間」は「運転資金の調達が必要となる期間(日)  = 売上債権回転期間 + たな卸資産回転期間 - 買入債務回転期間」の計算式で算出しましたね。

 この「運転資金の調達が必要となる期間」が、一般的な掛取引により、商品等を売買し、そして一定期間の在庫を保有し、商品等の販売までの期間や販売してから代金を受け取るまでの期間と仕入れ代金の支払いの期間で生じるタイムラグとなります。このタイムラグの期間を短くしていきましょう!

 

 それでは、今回の「会社の健康診断㉜」でも「貸借対照表」から運転資金に関する指標について説明します。 

 

●会社の健康診断㉜~運転資金を診てみよう⑤~

 

・必要運転資金

 

「会社の健康診断㉛」で「運転資金の調達が必要となる期間」について説明しましたが、これでは、いくら運転資金が必要なのかわかりませんね。

「必要運転資金」は「運転資金の調達が必要となる期間」を使って下記の計算式で算出をします。

 

必要運転資金 = 年間売上高 × 運転資金の調達が必要となる期間 ÷ 365日 

 

必要運転資金の金額が大きいほど、資金繰りが悪化する要因の1つになります。必要運転資金が自己資金で賄えればよいのですが、もし賄えられない場合には金融機関から資金調達をすることになります。

そのため、運転資金を最小限に抑えるようにして、会社の資金繰りをよくしていきましょう。

 

 

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