会計初級の書⑯~利益の額とお金の増減額が一致しないのはなぜ?③~

9月も中旬に入り、朝晩の冷え込みがより一層強くなりましたね。ただ、昼間はいまだに暑かったりと、服装に気を使いますね。

体調を崩さないように気を付けて、今日も張り切っていきましょう!

 

会計初級の書⑮」では、利益の額とお金の増減額が一致しない理由の1つ、商品などの仕入れについて説明しました。

商品などの仕入では、支払月が翌月等でタイムラグが生じる場合などの理由で、利益の額とお金の増減額が一致しないケースがあると説明しましたね。

 

「会計初級の書⑯」でも、利益の額とお金の増減額が一致しない理由について説明します。

 

●利益の額とお金の増減が一致しない理由は?④~固定資産~

固定資産を購入した場合、主に下記の理由で、利益の額とお金の増減額が一致しません。

 

①固定資産は、購入した時に一括で費用にはならない

 

事業活動を行う際に、自動車や、機械装置、器具備品、建物などの固定資産を購入した場合、通常、その固定資産の取得価額は購入した時に全額が費用になるわけではありません。

固定資産には、自動車など時の経過等によりその価値が減少する固定資産(これを「減価償却資産」といいます)、土地など時の経過等によりその価値が減少しない固定資産の2種類があります。

 

減価償却資産は、時の経過等によってその資産の価値が下がると考えられています。そのため、取得した固定資産の購入金額は購入した時に、全額が費用になるのではなく、その資産の使用可能期間の全期間にわたって分割して損益計算書に費用計上(減価償却)されていきます。

 

一方、時の経過によりその価値が減少しない固定資産については減価償却を行わないため、売却などをしない限り、取得価額で貸借対照表に計上されます。

 

そのため、利益の額とお金の増減額が一致しない場合もあります。

※ここではあくまで、会計の話しをしており、法人税法や所得税法などの税法については考慮しておりませんのでご留意ください。

 

②固定資産の購入方法

 

高額な固定資産の購入する場合、購入金額を一括でを払ったり、分割払いで支払ったりするなど支払方法はいくつもあります。そのため、利益の額とお金の増減額が一致しない場合もあります。

 

この他にも固定資産の売却など様々な理由で、利益の額とお金の増減額が一致しない場合もあります。

 

 

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