創業の心得⑨~利益を確保するためにはどのくらい売上げればいいの?~

10月も後少しで終わり、11月になりますね。事務所の窓から見える山の木々も緑から赤や黄色へと色づき始めています。

シッカリと秋へ近づいているのだと少しずつ変化していくのが分かり、四季の変化を楽しんでおります。

 

・・・そして 早いもので、当事務所のブログが今回で200番目のアップとなりました(拍手)!!

 

 

それでは、四季の変化を楽しみつつ、今日も張り切っていきましょう!

 

創業の心得⑧」では、事業計画書の記載内容の1つである「4.損益計画表」でどのようなことを記載するのかとして、「創業の心得⑦」で説明できなかった部分((2)借入金返済額と借入金返済額の比較)について説明しました。

 

「創業の心得⑨」では、利益を確保するためにどれくらいの売上が必要なのかについて説明します。

 

●利益を確保するためにどれくらいの売上が必要なの?

 

「創業の心得⑧」で、借入金の返済額は経費にならないことを説明しましたね。借入金の返済資金は利益(所得金額)から賄われていきます。

また、「税金の納付」や「設備投資の資金」、個人事業主の場合は「生活費」もこの利益から賄われます。

 

そのため、会社やお店を継続するためにどれくらいの売上が必要なのかを把握する必要があります

 

必要売上高を算出する手順は大きく分けて以下のとおりです。

 

①目標利益額を決める

 

まずは、どれだけ利益欲しいか(目標利益額)を決めます。目標利益額を決める際に、「借入金の返済」や個人事業主の場合は「生活費」のことを考えて決めてください。

また、会社やお店の規模を大きくするなど「設備投資の資金」や「税金の納付」のことも、目標利益額を決める際に気にしてみてください。

 

②会社やお店の必要経費を見積もる

 

会社やお店を経営するに当たり、人件費や地代家賃など様々な経費が掛かります。それら事業に必要な経費(必要経費)を見積もります。

また、ここでは売上原価は考慮しないでください。

 

③売上総利益率を見積もる

 

売上総利益率は下記の算式で求めます。

 

売上総利益÷売上高×100=売上総利益率(%)

 

この時に使用する数値は「創業の心得⑦」で説明した、(1)利益の算出で使用したものを使っても大丈夫です。

 

④見積もった売上総利益率から、必要売上高を算出する

 

必要売上高は下記の算式で求めます。

 

(①目標利益額+②で見積もった必要経費)÷③売上総利益率=必要売上高

 

会社やお店を経営するためには、利益が必要です。そのため、「どれくらいの売上高が必要なのか?」「どれくらい必要経費が掛かるのか」を把握する必要があります。

それらをしっかり把握して、会社やお店を発展させていきましょう!

 

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