万全の資金繰りを行うためには?⑪

 

万全の資金繰りを行うためには?⑩」では、「Step2 前年度受取手形回収表の作成」、「Step3 売掛金及び受取手形回収表」について説明をしました。

 

今回の「万全の資金繰りを行うためには?⑪」では、経常収入(キャッシュ・イン)の見積もり方のポイントのラストにStep4などを説明します。

 

Step4 今年度の売上回収金額見積もりの作成

 

Step3で算出した、会社全体の「売掛金」及び「期日別の受取手形」の平均の回収比率を用いて、「今年度の目標(予想)売上高」から月次ベースでどのように現金(預金)が回収されれるのかを「今年度売上回収金額見積もり表」にまとめていきます。

※目標(予想)売上高の設定については「万全の資金繰りを行うためには?⑥」にてご確認ください。

 

今年度の目標(予想)売上分の回収にかからない部分(前年度売上高の回収部分)については、前年度の実際の売上高に、会社全体の「売掛金」及び「期日別の受取手形」の平均回収率を乗じて、回収金額を算出します。

 

 

●経常支出(キャッシュ・アウト)の見積もり方

 

経常支出(キャッシュ・アウト)は、買掛金(仕入)の支払い、給与などの経費や税金の支払いで構成されています。

まず初めに、経常支出を3つに分解し、支払金額を見積もります。

その3つとは、

 

①買掛金等(仕入)の支払いの見積もり方

 

②変動費の見積もり方

 

③固定費の見積もり方

 

です。

 

 

①買掛金等(仕入)の支払いの見積もり方

 

製造業であれば材料、小売業であれば商品など仕入を行っている場合、月次レベルでどのように仕入が予定されているのかを把握したうえで、計上された買掛金等を各仕入先の支払条件に合わせて、資金の支出金額を算定します。

 

しかし、実務上は見積もりの段階で仕入先ごとに購入代金を分類し、かつ、仕入先ごとの支払期日に合わせて買掛金の見積もりを行うことは非常に時間がかかります

 

そこで!!

 

一定の支払条件(例:買掛金の支払いサイクルを1ヶ月)をもとに支出金額を見積もる方法を利用します。

また、仕入高の算定は「過去の実績をもとに売上高に対する比率」を用いて見積もりをします。

 

今回はここまで、「万全の資金繰りを行うには?⑫」では、変動費の見積もり方から説明します。

 

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