ふだん、いろいろなところで取り上げられたり、耳にしたりすることの多い 「マズローの欲求５段階説」 。

人間の欲求を５層に分けたピラミッドのように見立て、その低階層の欲求が充たされると、より高次の階層の欲求を欲するというものです。 

そのピラミッドの最上階（５階）にあるのが「自己実現欲求」です。

ちなみに、最下位が「生理的欲求」で、その一段上が「安全欲求」、そして「社会的欲求」「承認欲求」と上層階に上がっていきます。

 

そして、

企業の経営理念にもよく挙げられる「物心両面の幸福」 。

そのうちの、”心面の幸福”は何かというと、「仕事の場での”自己実現”を通して、生きがいや働きがいといった人間としての心の豊かさを求める」こと、とあります（『京セラフィロソフィ』より）。

 

「自己実現」という言葉は、確かに心地の良い（都合のいい？）表現だと思うのですが・・・

ジコジツゲンって一体・・・(-“-)？と

もやっと??して、不明瞭だな～(-_-;)と思ったので、その意味を確認してみようと思いました(^^)/。

 

「自己実現」をWebの辞書で引いたみたところ、

 

・『人間としての豊かな自己の能力や個性を実現させていこうとするもの』（一部文章を省略）

・『自己が本来もっている真の絶対的な自我を完全に実現すること』

・『自分の目的、理想の実現に向けて努力し、成し遂げること』

・『自己の素質や能力などを発展させ，より完全な自己を実現してゆくこと』

 

・・・と、まぁ、いまいちピンときませんでしたが(-_-;)・・・、

キーワードは 「目的」「能力」「個性」「理想」「自我」でしょうか？

 

”我流”で思うに、

自己実現ができている状態とは、

 

✿人生の「目的」を見出せている

✿自分の「能力」を観察できている

✿自分の「個性」を認識できている

✿自分なりの「理想（夢や願望）」がある

（ちなみに、「自我」を調べると、

「行動や意識の主体」とか、「自分が考える自分」などとあり、難しいので今回はパスします(^_^;)。）

 

といえるでしょうか・・・？

 

 

自分の人生の「目的」という、究極的なテーマは普段から、相当意識していないと、とうてい見つからないし、

「能力」も自分で客観的に認識できる人も少ないかもしれません。

また、現在時点のみならず、「未来の能力」も自分を信じて観察できるかどうか、というところでしょう。

 

「個性」の認識も、これまた自分を”客観視”し、”ありのまま”の自分を受け入れている（自己受容）ということなるかもしれません。

 

そして、自分の成し遂げたい「夢」は何なのか？

 

とっても大事なことだけど、曖昧で ないがしろにされがちなところ。

 

これらを時間をかけてでもいいから、誰もがちゃっと自分自身と向き合って”答え”を探したいテーマでもあります。

 

 

 

会社の理念（軸）と、そこで働く人の軸のベクトルを同じ方向にして 突き進むことが企業経営では

理想とされていますが、

やはり、会社の理念と個人の理念の共有軸を探すことが自己実現欲求をより多く満たせるようになるのでは、と思います。

 

 ちなみに、マズローは、上記の欲求５段階の上階には、さらにもう一つの段階（最上階）があるといったそうです。

それは「自己超越」という段階。

 

ここぞ、「自利利他の精神」ということになるのでしょうか・・・(^_^)？

 

 

今回も長い文章になってしまいました・・・（汗）

 

 

 

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公認会計士・税理士 権田 俊枝

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