醸成された”蔑みの価値観”はまだ根強い・・・?

新聞の「遊遊漢字学」に、 ”しゃもじ(杓文字)は恥ずかしい道具” というコラムがありました。

 

食べるという行為は、生きるために必要なのに、かつて日本では、ものを食べるのは いじましく あさましい行為とされてきたのだそうです。

 

食事はきわめて恥ずかしく、つつみ隠さねばならない??食事の行為は、口にするのも恥ずかしい、ということで婉曲的なことばを作りだして表現したのだそう。

 

空腹を「ひだるし」と呼び、略して「私、「ひ」の状態なの。」(=「私、おなかすいてるの~。」の意味)という言い方から「ひ文字い」が”杓文字”の語源なのだそう です。

 

これを読んでいて思い出したのですが、会計の世界も、かつては日本では、歴史上 同様に蔑まれる行為(業務)だったようです。

 

日本では、武士の時代、『武士とくに上級武士は、算術を賤しいものと考える傾向があり、・・・(中略)ソロバン勘定などは「徳」を失わせる小人の技であると考えられていた。』 (『』は「武士の家計簿」磯田道史著 ) 

 

時代は変わっても、そんな”蔑みの価値観”というものは やはりどこかに残っているのでしょうか・・・?

 

平成を生きる人(経営者)なのに、以前として このような価値観を持っている方に たま~~にですが、お会いすることがあります。

持っている価値観の、その”源”ですが、自分自身で醸成されたというよりも、先代の価値観をそのまま引き継いでいる、ということもあるようです。

 

先代は、「税理士は最低の職業の人だから、最低の仕事をさせるように。」と後継者に伝え、その後継者は、そのことを 誇らしく???、その思いを大事にしていることを私に語ってくれた人(経営者)がいました。

そして、その方は、そういった考え方を承知せよ、と私に 最後に伝えたのですが、

つまり、私も、そのような価値観を持ちなさい、ということなのでしょうか・・・?(^_^;)?

 

価値観はいろいろあり、人それぞれ違っていいと思いますが、

私自らは、自己(の職業)を否定するような価値観はぜっったい持ちませんけど~(ー_ー)!!。

( きっと その経営者は(先代も含め)、いい税理士にめぐりあっていないでしょうね・・・?)

 

「税務署に申告書を提出しなければならないから、仕方なしに記帳や決算書を作成する」という国全体の宿痾(しゅくあ)は まだ根強いのかもしれません。

 こうした ”蔑みの価値観”というのは、時代を超えて 人の心の奥底に眠っている ・・・のかもしれません。

 

 最近、TVもネットも雑誌もラジオも、IotとかAIとか が話題な時代でも、人の心の不思議さは相変わらずですね。

 

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公認会計士・税理士 権田 俊枝

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