会社の健康(指標)を診てみよう㉚

「会社の健康を診てみよう㉙」では、指標ではなく、前月や1年前など過去の「貸借対照表」と今の「貸借対照表」との比較のチェックポイントとして「たな卸資産編」について説明しましたね。

 

今回の「会社の健康を診てみよう㉚」でも、指標ではなく、前月や1年前など過去の「貸借対照表」と今の「貸借対照表」との比較でのチェックポイントを診てみましょう。

 

会社の健康を診てみよう㉚~貸借対照表から会社の健康状態を診てみよう④~

 

貸借対照表の中で、「売上債権」「買入債務」「たな卸資産」は資金繰りを見るうえで大切な項目です。

その他にも資金繰りを見る科目があります。今回は「売上債権」以外で収入に関連する資金繰りに関連する勘定科目について説明します。

 

・前受金、前受収益、未収入金編

 

資金繰りから診て、「前受金」「前受収益」が増加するということは、手元の資金が増加する(得意先などから前もって入金)ということになります。また、「前受金」があるということは、「売上債権」の一部や全部が資金として受け取れるため「売上債権回転期間」の短縮にもなります。

 

一方、「未収入金」が増加するということは、本来なら受け取れる収入がまだ「キャッシュ(現金預金)」として受け取れていないことから資金繰り悪化の要因と1つとなります。そのため、「未収入金」の残高が大きくなっている場合には、なぜ増加しているのか原因を解明して、解決していきましょう。

 

売上債権や買入債務、たな卸資産にどうしても目が行きがちですが、「前受金」「前受収益」「未収入金」の残高増減もチェックしてみましょう。

 

 

 

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