治にいても乱を忘れることができない!?時代の”創業者目線”

 

「治にいて乱を忘れず」は、平和な時でも戦乱のことを忘れず、備えを怠らないでおく という意味ですが、この教訓は最近の日本(だけでもなく世界単位)での災害に対する危機感と対策にも通じますね。

 

経営でいえば、たとえ今、自社の安定期にあっても、油断せずに変化への準備を怠るな、という意味になります。

 

しかし、今の時代、どんな企業においても ”安定”は幻であり、急激な変化に対応しようにもなかなか追いつけず、むしろ右往左往して自ら混乱している・・・という状況のほうがはるかに多いのではないでしょうか?

 

”乱を忘れず”、ではなくて、自ら”混乱”中 (-“-)・・・!?。

”治”にいるようで、”治”どころではない・・・!?。

 

だから、いまどき、ボーっとしている経営者のほうが珍しいくらい(^_^;)。

 

”経営に創業者目線を取り戻せ”という、ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン会長の火浦俊彦の新聞記事(5月13日付)を読みました。

創業者の目線を持っている企業は、継続的に平均的企業の3倍のリターンをあげている、とあります。

 

創業者目線の要素とは、 『革新志向』『オーナーマインド』『現場へのこだわり』の3つ。

 

要するに、『事業を自分のこととして捉え、負ければ将来がないとの切迫感を持ち、自分のお金を扱うがごとく無駄を嫌い、勝つための投資に回す目線』と言い換えています。

 

企業規模が大きくなればなるほど、確かに「創業者目線」の要素は失われやすいといえるし、中小企業であっても、後継者がメインの世代になると、創業者目線を失わない経営というのは、やはり大事な課題になってきますね。

 

創業者のもつ想いは、’理屈’とか言葉でもなく、これまた「戦略論」でもなく、自然と感謝でお客様に手を合わせてしまう、という想いだと牟田學氏は言っています。

 

「・・・同業からは異端扱いされ、取引先、銀行からさえも協力を得られず、自ら掲げた経営ビジョンを実現させるために、ひたすら努力を重ねるうちに、お客様から支持され、得意先を一軒一軒増やし、今日の繁盛を勝ち取った」牟田氏)

 

火浦氏からもおなじような言葉があって、

「多くの経営者は既存の業界では満たされない顧客ニーズを抱え、業界秩序を変える大志と革新の気概を持って攻め続け、行動しつづける・・・」

 

両者は、表現は違うように見えますが、「気概」と「開拓」や「大志(ビジョン)」という要素はメッセージとして、同様であるなと思いました。

 

大きな志と気概をもった、起業家が増えるといいですね。

 

もちろん、現在の経営者も含めて、起業家精神をもって、未来を開拓していくことが厳しい経営環境で、重要なポイントでしょうか(^^)/。

 

 

日の出と街

 

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