伝統工芸を継承するコツとは・・?

メディアで時々目にする 伝統工芸品を巧みに創り出す職人さんたちの”神”姿。

 

その伝統工芸品の生産額は1983年度の5405億円のピークから減少が続き、

現在は2割にも及ばない水準まで減少したのだそうです(日経新聞の記事より)。

 

1974年に誕生した国家資格の伝統工芸士は、群馬県では20%以上の減少 とありました。

(全国では 5年前と比べて479人(12%)の減少)

なかでも、9人いた伊勢崎絣(伊勢崎銘仙)の伝統工芸士は、亡くなったためか廃業のためか原因は分かりませんが とうとう0人になってしまったようです ・・・まじか(-_-メ)。

ゼロということは、つまり(伝統工芸士という資格者をもつ)後継者がゼロともいえます。

 

では、なぜ後継者ができないのか・・・?

 

それは、一重に「食えないから」だと思います(もう、これに限る!)。

 

「ごはんを食べていけない」のなら、それを到底継続することはできません。

 

時代に合った技法を生かし、古くて新しい商品を提案していくこと。

すなわち、現代の感性に合った”編集”をするこはとても大切なのですがけっして容易ではありません。

だって、伝統そのものといえる技術を継承することでもいっぱいいいっぱいなのでしょうから。

 

それには、現代の感性に合った”編集”を第三者とともにサポートしていくこと。

たとえば、デザイナーたちと職人の方々とタッグを組んで新商品を創ることを伝統工芸士の資格と合わせて、推奨していく政策も必要なのではないでしょうか?

 

DXの重要性やその人材育成の取り組みも重要ですが、

こういった”伝統の編集”という取り組みを大切にしていくことは、

これからますます普遍化していく世界で

「日本国」特有の文化が他国との差異となって強みになる。

 

これは それなりに長い時間もかかるのですが、

「長期的な視野」って、これから為政者には必須ですよね?

 

(写真はいせさき明治館の展示の伊勢崎銘仙)