「保育園落ちた・・・」のブログから見る専門家としてのビジョン

 「保育園落ちた・・・」の匿名ブログに寄せられた大きな反響が大変話題となりました。

この匿名ブログを読むと、日頃、私たち日本人(とくに女性)が、なかなか口にできないけど本当は言いたいことが、実にはっきりと書かれていて、多くの方の「共感」を呼んだのだと思います。

 

 タブレットとキーボード

 

 私たちの業界では、公認会計士の場合、女性会計士の比率が平成23年以外は、ここ何年も20%未満の状況が続いているそうです。

 もっとも、国家資格試験の合格者に占める割合は、医師が33%、税理士が28.5%、司法試験が25%となっていて、会計士は18.5%と、もっとも低い状態のようなのです(「H27年1月女性の政策・方針決定参画状況調べ」より)(>_<)。

 

女性会計士のアンケート調査結果から、実に全体の6割に退職経験があり、その1位の理由はやはり「ライフイベント」

結婚・育児・介護による会計士協会の退会者が4割ほどいるのですが、公認会計士は難関試験といわれているにもかかわらす、出産後は、専業主婦になる女性が少なくありません。

このような育児中の女性でも、再就職できるように環境を整えていくことが、一般の会社だけの課題ではなく、私たち、職業専門家の業界でも共通して言えることですね。

 

 明るいオフィスでMBAを触る女性社員

 

 しかし一方で、公認会計士という職業はいわばBtoBの典型例で、確かに一般の人々からは、仕事の内容が分かりにくいことや、将来性のある職業には見えない、とか、一部では、激務で長時間労働というイメージだけは定着している、という意見もあって、女性にとっては、なおさら「魅力ある職業」には見えにくいようです。。。現実、(仮りに復帰しても)かなりの長時間労働、とも聞きます。

 

 

女性が少ない職業・激務&魅力のない職業・復帰しにくい職業・・・じゃあ、将来、自分たち女性の活躍するビジョンというと・・・(悲)。

 

女性という眼だけではなく、業界全体にいえることですが、今後、AI(人工知能)が業務を代替していく、とか、そのため私たちは役割を変えなくては、とか言われていますが、

そもそも 人は誰でも、幸せを感じながら働いていくために、自分たちの将来に明るい希望を見出せていないとダメだな~、と思います。

 

 風光る(桜)

 

 心の豊かさ、わくわくする気持ち、人間としての成長、などが幸せに働く要素だとすると、「職場に復帰する」というゴールを目指すと同時に大切なコトは、自分たちが自分の職業にいかにして、希望や魅力を見出していくか、価値を見つけ出せる人間になるか、という点もちょっぴり意識しながら、日頃、仕事に向かわなくては、と思うのです。

 

・・・でないと、いずれ近いウチに、AI君に取って代わられてしまうかも、なんです。。。

 

究極の理想ですが、国の施策や環境整備、周囲の協力があって、無事、希望の職場に復帰できるのも大切ですが、そこで自分がイキイキワクワク働ける自分がいることも大切だと。

 

自分の置かれた環境で、幸せを感じる価値をつくっていく自分へと変わっていける「進化」の努力も必要、というワケですね。

 そんな「進化」のプロセスが自分にあり、常に成長できている自分でありたいと思っています。

 

・・・と、今日は、(過激じゃないけど)権田の勝手なつぶやきブログでした。。。