”なぜなぜ?”の「主語」に注意をむける

 製造業などを中心に、いわゆるトヨタ式と呼ばれる、業務改善のための『なぜ?』の5回繰返し手法というのがあります。

何らかの問題や不具合が生じたとき、『なぜ?』を5回 繰り返す あるいは、会社によっては10回以上繰り返す・・・という話も聞いたことがあります。

発生した問題の原因を追究し、真の解決策を出すためには、確かに有効な手段かな、と私も思います。

 

けれども、『なぜ?』は、使い方を十分に注意しないと相手(人)の防衛体勢を誘発してしまいかねません((+_+))。

 

当初は、ある”物事”の解決のために、『なぜ?』を繰り返していたのに、いつの間にか、特定の人の資質や能力にフォーカスしてしまうような展開にならないことに注意が必要です。

 

なぜなら、 『なぜ?』は、しばしば 『~できない』 (why-not?)に語尾が行きがちだからです。

 

たとえば、こどもの頃、誰でも経験ある ツラ~い親からのことば。

 

「なぜ、言うことがきけないの?」

 

「なぜ、良い成績をあげられないの?」

 

「〇〇ちゃんはできるのに、なんで、あなたは~できないの?」

 

な~んて言われた思い出、ひとつやふたつ、あると思います(-“-)。

 

まぁ、たいてい自分が”悪い”、って感じたとき、『なぜ?』と問われちゃうわけです。

 

そして、なぜかうまくいって褒められたときには、『なぜ?』とは問われませんね(^_^;)。

 

往々にして、『なぜ?』は心理的に抵抗感や罪悪感を生み出してしまうような印象を受けます。

 

 

① だから、『なぜ?』を用いるときは、必ず”モノゴト”の改善や解決にフォーカスされていること

 

②そして、『なぜ?』の結果、人に焦点が当たったときは、『なぜ?』をやめて、『どうしたらできる?』『何をすればよい?』

 

と「問い」を意識して、切り替えることにしています。

 

「何見てんだ?」という表情で睨み付ける猫

 (なぜ?でなく、ニャニ(何?)で、ね ♪)

 

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