会社の経営に役立つ「管理会計」をしよう⑤

「会社の経営に役立つ「管理会計」をしよう④」では、費用を「変動費」と「固定費」に分解する方法として、「勘定科目法(費目別精査法)の説明をしましたね。

 

「会社の経営に役立つ「管理会計」をしよう⑤」では、変動損益計算書を作成するメリットについて説明をします。

 

●変動損益計算書を作成するメリットは?

 

変動損益計算書を作成することにより、限界利益が『見える化』することです。

 

限界利益とは売上が1単位増えたときに増える利益といわれています。もっと簡単にいいますと「売価と原価(変動費)の開き」です。

 

この限界利益が確保されている間は、その製品等から利益が生まれているといえます。

 

逆に、当たり前ですが売価よりも原価(変動費)の方が高いと売れば売るほど損になるといえます。

 

また、原価管理にも有効です。従来の損益計算書では、製造原価や販売費及び一般管理費に混在する変動費や固定費が一目では分かりにくいのですが、変動損益計算書によって変動費や固定費が一目でわかります。

 

費用を変動費と固定費に区分することにより、先月の費用や前年同月との費用の比較ができ、その費用の増減理由を紐解く材料になります。

 

この限界利益が、固定費を賄っていきますので注目してみてください。

 

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