売上や仕入、経費など「期ズレ」にご注意を!

4月も後半戦となり、3月決算の会社は着々と申告書作成の準備等が進んでる頃ではないでしょうか?

そこで、今回は令和3年3月25日にあげた「決算日までにいろいろ確認しましょう!」では触れていなかった「期ズレ」についてチェックしてみましょう。

 

●売上や仕入、経費など「期ズレ」にご注意を!

 

「期ズレ」とは、当期に計上すべき売上や商品・材料仕入、経費などが翌期にズレ込んで計上されるたり、翌期に計上すべき売上や商品・材料仕入、経費などが当期にズレ込んで計上されることをいいます。

 

「期ズレ」で注意すべき点の1つ目は、売上の計上のタイミングです

売上の場合、原則として商品や製品などでは「商品や製品等を引渡した日」、サービスを提供している場合では、「役務提供が完了した日」に計上します。

つまり、売上のタイミングは「請求書を発行したタイミング」でもなければ、「現金を受けとったタイミング」ではないということです。

例えば、請求書の締日が25日で、決算日が3月31日の会社の場合、請求書のタイミングで売上を計上している場合では、3月26日~3月31日の売上が翌期の売上にズレ込んでしまうことになります。

 

2つ目は仕入・経費の「期ズレ」が無いか確認しましょう

例えば、翌期に計上すべき経費が、当期に計上されていないか注意が必要です。

出張等で新幹線のチケットを早めに購入した場合、支払いが当期に行われていたとしても、新幹線の乗車が翌期の場合、その旅費交通費は当期の費用ではなく、翌期の費用となります(つまり、当期支払った新幹線のチケット代は「前払費用」ということです)。

反対に、当期に計上すべき経費が、翌期に計上されていないか注意しましょう。

 

3つ目は助成金等の「期ズレ」が無いか確認しましょう

今年は新型コロナウィルスの影響で、「持続化給付金」や「新型コロナウィルス感染症に伴う特例措置の雇用調整助成金」など様々な助成金を受け取るケースが多かったと思います。

その際、受け取った(これから受け取る)助成金等がいつ収益計上すべきものなのかを改めて確認しましょう。

 

 

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