「どうしたもんじゃろのぉ~(-“-)。」を避けるために心がけていること

日常、顧問先さまなどから、自社の事業の詳細やその業界などについて、しっかりとお聞きすることは、

財務上の(健康)状況を把握するために、もちろん必要なことなのですが、

 

私がひとつだけ気を付けていることは、なるべく”経営者と視点を同じくしない” こと、です。

 

すなわち、知識的に、また、業界的に、その事業に精通する、ということは避けます。

 

まぁ、ウン十年と長い歳月単位で 経営を継続されている方と、同等の知識を持とうというスタンス自体、ほとんど無意味なのですが・・・

 

経営者の方から見れば、(顧問)税理士さんに、自社の事業のことについて、深~い知識を持ってもらうことは、それだけ応援者が増えたかのように、心強いのかもしれません。

 

けれども、”知識”やその業界特有の常識を知ってしまい、慣れてしまうと、私たち自身でも、大事な”第三者的な目”を失いかねません。

 

経営の不安や困難さは、心理的に、意外と固定観念や先入観や思い込みなどから発生することが多いのだと思います。

 

『ウチの業界を知らないから、そんな単純なコト言えるんだよ!』

 

と、過去、何回か言われたことがあります。

 

でも、あえて、その業界を知らない方からのアイデアに耳を傾けてみるということはできないでしょうか?

そこになにか、わずかでもチャンスの可能性はないでしょうか・・・?

 

 

これを立場を変えてみると、カンタンです。

 

 

たとえば・・・

ある会計事務所の経営者が、新たなアイデアをもって、これまでと違った取り組みをしてみたいし、そういったことの必要性を本人がとても感じていたとします。

そして、新たなアイデアを模索していたときに、

あんまり会計事務所の(業界の)ことを知らない第三者の方が、

「~~という考えはどうだろう?これって、楽しそうじゃない?」と、シロウト的に提案してきたとします。

 

 

『あのね~、そういうの、この業界では無理なの。ウチの業界を知らないから、そんな単純なコト言えるんだよ。』

 

といってしまえば、それで終わり。可能性もなにもありませんね。

もちろん、法律的な理由などによって、本当に無理なケースもありますが・・・。

 

 

けれども、

第三者が、当事者と一緒に同じ視点に立ってしまい、一緒に肘をついて『どうしたもんじゃろのぉ~(-“-)。困ったのぉ~』と悩んでしまうのは、もったいない!!と思いませんか?

 

 

可能性をシャットアウトしてしまう前に、ちょっとだけ大胆に、新しいことを想像して挑戦してみること。

 

もちろん、それをやりたいか、やりたくないか、は、最終的には 自分自身の内側の価値観に従えばいい。

 

まずは、シロウトの客観的な第三者の目を大事にしたい!

 

それは、”自分自身の中の第三者(客観的な視点)”も、

もちろん、本当に素人である”第三者の他人”も。

 

 

・・・こんなことを最近、心がけています。

 

 青空と都会の街並み

 (ズームアウトして視てみる・・・)

 

 

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権田会計事務所
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