生産者と消費者、そして「分解者」という存在

「ファッション産業は世界で排出される温暖化ガスの8%を占める」

という調査結果が公表されていますが、

ファッション業界では DXならぬ GX(グリーントランスフォーメション)への取り組みが急務化、

2019年のGサミットで 50年までのカーボンゼロを掲げるファッション協定に

世界の150ブランドが賛同・署名しました。

 

具体的には25年までに原材料の25%を持続可能な素材に

再生可能はエネルギーへの転換を25年までに50%、30年までに100%

と目標設定されています。

 

現在、以前として大量生産 大量消費 大量廃棄 が問題になっている

ファッション業界。

店頭に目をふと向けるだけでも

どうやって消費(着る)されるのか到底想像がつかないほど膨大に生産&販売される衣服たち・・・

 

これからは、

・飽きずに長く着られるデザインと素材

・捨てたくないという愛着性

がファッションの必要条件 になるのだと思います。

 

思えば、ひと昔前まで

着る衣服は自分たちで作るのが当たり前でした。

 

すると 自然と

飽きずに長く着られるデザインと素材

捨てたくないという愛着性

という要素が備わってくる。

 

循環社会が当たり前だった江戸時代では

着古した衣料は 子どものオシメや下駄の鼻緒になるほか

最後、カマドの燃料→灰となったあとも

肥料となったり清掃に使われるなど

「自然」へと「自然」に戻っていきました。

 

生産者 消費者 のほかに

自然へと帰す人(生物)である 分解者

という第三者が不可欠。

この、第三者を昔は ”始末の精神” で

責任をもって、消費者が 第三者まで請け負っていました。

 

使ったら(用事が済んだら)捨てる のはなく、

自然への分解作業 という行動が

これからの消費者には必要となってくるのですね。。